「ちゃんと書いたのに、ほとんど読まれていない気がする」
記事を公開したあと、アクセス解析を何度も開いてしまう日があります。タイトルも考えたし、2時間かけて書いた。なのに数字は動かない。だったらもっと記事数を増やさなきゃ、SNSにも毎日出さなきゃ、と焦ってしまいます。
でも私は、読まれない時にいきなり“量”を増やすのはおすすめしません。先に見たいのは、読者が記事にたどり着く前・読んでいる途中・読み終えたあとの三つです。
アクセスが少ない理由は一つではありません。だからこそ、「何が悪いんだろう」とぼんやり悩むより、読者の動きを一つずつたどった方が、次に直す場所が見えます。
まず、「読まれない」はどの場面で起きている?
読まれない、と一言で言っても状況は違います。
- 検索結果やSNSで、そもそも記事を見つけてもらえていない
- タイトルは見られているのに、開かれていない
- 開かれているのに、冒頭で離れられている
- 最後まで読まれても、次のページへ進んでもらえていない
この四つを同じ「アクセス不足」として扱うと、対策がずれます。検索順位を気にする前に、今の自分の記事はどこで止まっているのかを考える。ここが出発点です。
| 読者が止まる場所 | 起きやすいこと | 最初に見直すポイント |
|---|---|---|
| 記事を見つける前 | どんな悩みに答える記事か伝わらない | タイトルに「誰の、どんな困りごと」を入れる |
| 記事を開いた直後 | 自分に関係ある記事か分からない | 冒頭3〜4行で、読むと分かることを書く |
| 読んでいる途中 | 説明が急に飛んで置いていかれる | 見出しごとに一つの疑問へ答える |
| 読み終えたあと | 次に何をすればいいか分からない | 関連する一記事か、ひとつの行動へ案内する |
タイトルを変えれば、すぐ読まれる?
タイトルは大事です。ただ、強い言葉を足せばいいわけではありません。「初心者必見」「絶対に失敗しない」と盛りすぎると、開かれても期待と本文がずれてしまいます。
タイトルで伝えたいのは、記事の派手さではなく、読む人が抱えているいまの疑問です。
たとえば「ブログのアクセスを増やす方法」よりも、「ブログ記事を書いたのに読まれない時、最初にどこを見直す?」の方が、今まさに止まっている人には自分ごとになります。
私は以前、検索されそうな言葉を全部入れた長いタイトルを作っていました。けれど、何の記事なのか自分でも説明しづらくなってしまって。(盛り込みすぎると、結局いちばん大事な話が薄くなるんですよね。)
迷ったら、タイトルを書く前に一文だけ用意します。
「この記事は、○○で困っている人が、△△を決められるようになる記事」
この一文が言えれば、タイトルも本文もぶれにくくなります。
開かれているのに読まれないのは、文章が下手だから?
必ずしもそうではありません。読者は最初の数秒で、「これは今の私に必要かな」と確かめています。そこで背景説明が長く続いたり、結論がなかなか出てこなかったりすると、悪い文章でなくても戻ってしまいます。
冒頭は、全部を説明する場所ではありません。私は次の三つだけで十分だと思っています。
- どんな人が、どんな場面で困る話なのか
- その困りごとを放っておくと、何がしんどいのか
- この記事を読むと、何が一つ決められるのか
たとえば「記事が読まれない」なら、「アクセスを増やす方法」をいきなり並べる前に、「読まれない原因は一つではないので、まず止まっている場所を分けます」と伝える。そのひと言があるだけで、読者は続きを読む理由を持てます。
じゃあ、見出しは細かい方がいい?
見出しは、細かければいいわけでも、少なければいいわけでもありません。大切なのは、読者の頭の中で生まれる疑問の順番になっていることです。
「タイトルを直す」「本文を直す」「SEOをする」と並べると、書き手には分かりやすい。でも読者は、まず「何が原因なの?」を知りたいはずです。そのあとで「じゃあタイトル?」「本文は?」と考えます。
私は構成を作る時、見出しを決めたあとに、各見出しの上へ小さく質問を書きます。
- 本当にアクセスが少ないだけ?
- 開かれていないなら、何を直す?
- 開かれても途中で戻られるのはなぜ?
- 最後まで読んだ人へ、次は何を渡す?
この質問に順番に答えていけば、疑問連鎖の形になります。書き手が知っていることの順番ではなく、読者が知りたくなる順番で置く。ここを変えると、記事の読み心地はかなり変わります。
一記事で、検索からファンになってもらうには?
検索から来た人は、最初はあなたのことを知りません。それでも、困りごとにきちんと答えて、余計に煽らず、次に必要なものまで案内してくれる記事なら、「また困ったらここを見よう」と思ってもらえます。
私は、いきなり登録や購入をお願いするより先に、読んだ人があと10分でできる行動を渡したいです。
この記事なら、公開済みの記事を一つ開いて、次の三つだけ確認してみてください。
- タイトルだけで、誰のどんな悩みか分かるか
- 冒頭に「この記事で分かること」があるか
- 最後に、次に読む一記事か、やること一つを置いているか
全部を今日直さなくても大丈夫です。まず一記事。そこに来てくれた人が迷わないように整える。その積み重ねが、数字だけでは測れない信頼になります。
数字を見るなら、公開直後より一週間後
公開して30分後にアクセス解析を見て、「やっぱり読まれてない」と落ち込むこともあります。私も以前は、公開ボタンを押してから何度も数字を更新していました。でも、そこで急いでタイトルも内容も全部変えると、何を直した結果なのかが分からなくなります。
今は、記事を一つ出したら、まず7日だけ待つようにしています。その間に見るのは、派手な数字ではありません。
- どんな検索語で一度でも表示されたか
- 記事の最後に置いた案内を、次の記事の入口として使えそうか
- 自分で読み返した時、説明が飛んでいる段落はないか
表示が10回でも、そこに読者が探している言葉が見つかることがあります。「ブログ 読まれない 原因」「記事 書いたのに アクセスない」みたいな、少し長い言葉です。そこから次の記事を作れば、ただ記事数を増やすより、前の記事とのつながりができます。
逆に、急に数字が動いた記事があっても、その一本だけを真似しすぎない方がいいです。何が刺さったのかを考えつつ、その記事を読んだ人が次に何を困るかを見る。私はこっちの方が、ブログを続けやすいと思っています。
アクセスが増えない時、次に何をすればいい?
一つ直したからといって、翌日に数字が跳ねるとは限りません。そこは正直、待つ時間も必要です。
でも、だから何もしないのではなく、記事の最後にある“次の疑問”を拾って次の記事を書く。前の記事と新しい記事をつなぐ。三日後にもう一度タイトルと冒頭を読み返す。そんな小さな改善は、ちゃんとブログに残ります。
読まれる記事は、たまたま当たった一本ではなく、読者が迷わず進める記事が重なってできていくもの。アクセス解析を開く前に、今日は一記事だけ、読者の目線で最初から最後まで読んでみてください。
